和音の横に縦に波線がついているアルペジオの記号。
和音をばらすスピードや、微妙な強弱をつけることによって表現の幅を広げることが出来る効果的な奏法です。
まれに、波線に下向きの矢印がついている事があり、これは上の音から下の音に向かってばらしますが、なかなか面白い響きがします。ラヴェルの``道化師の朝の歌‘‘に出てきますが、躍動感のあるリズムの中にバッチリはまった時は快感です。
先日は合唱曲の伴奏にもこの下向きのアルペジオが出てきて、場面の変化に見事な効果を出していてクオリティの高さを感じました。
どんなジャンルの曲でもアルペジオの奏法を生かして、表現力豊かな演奏を目指したいです。