前回に続き『エリーゼのために』の難所、その2です。
44小節目、ヘ長調に転調していくところの、3つの和音。
ここで急に遅くなってしまう演奏をよく耳にします。
メゾスタッカートなので切りすぎず優しく押し込むように、1つ1つの音にペダルを入れて少しブレーキをかけます。
45小節に入ったら左手の16分音符が冒頭の右手の16分音符と速さがそろうように。
また、右手1拍目についている前打音は左手の最初のファと合わせて弾くと流れがスムーズです。
48小節の右手3拍目は5連符のように、♭シは左手3拍目のドと合わせて♭シラソまで弾き、次のラ♭シは左手の次のラと合わせて。
51小説の右手のターンはレドシドで、左手2拍めのソでレド、次のミでシドと合わせます。
何より大切なことは、初めのィ短調からの流れを失わないことで、所々に出てくる細かいテクニックを丁寧に練習することが必要です。